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幼い頃に母を亡くした梓子は、新米女房として宮仕えを始めることに。
だが人ならざるモノが視えるため、裏で「あやしの君」などと呼ばれ、噂の的となっていた。
そんな折、殿上人が出仕してこない事態が続き、彼らは揃って怪異に遭ったという主張をする。
これ以上、良くない噂の的になることを避けたい梓子は、なるべく怪異にかかわらないようにしていたが、ひょんなことから帝の信頼厚い美貌の貴公子・光影に目をつけられ、真相究明と事態収束に協力することに。
ところが光影は、当代一の色好みという、艶めいた噂のたえない危険な人物で――!?